前回カイコさんが産卵なさってから約2ヶ月。
ということで、やっと採卵しました。
現在、丈夫そうな方を選んでペアリング~というのは特に行っていないため、大人のカイコさんはまとめて箱の中で産卵していただくような形でお世話をさせていただいております。なのでどれがどの方の卵やらわからなくなっている部分もあるのですが、こうしてちょっと遠目で見てくると、ところどころ「円形に産卵しよう」という雰囲気がありますね。
全部となるとかなり多くなってしまうので、私はこの紙を切り取って一部のみ保管させていただいています。いろいろな場所から採って、恐らく8頭分かな?というところ。
保管中に乾燥等でダメになってしまう卵も多いので、少し多めに採卵しておきます。
卵はジップ付きの袋へ。
今回は産卵から既に2ヶ月ほど経っているので、すぐに冷蔵庫に移します。冬場にかかるようであればそのまま寒い所において置けば春ごろ孵化していらっしゃると思うのですが、何せ今はもう春。冷蔵庫の中で冬に近い環境を過ごしていただきます。
2・3ヶ月ほど冷蔵した後は、孵化させたい時期の約2週間前に冷蔵庫から取り出し、湿度を調整した箱などに移して孵化を待てばOKです。
現在は家で保管している卵の種類が多いため、覚書ということで袋に産卵時期や冷蔵時期をメモしています。卵の冷蔵期間が長くなるとその分孵化率が下がる傾向にあるので、できれば遅くとも冷蔵開始から半年以内には孵化していただきたいところ。
何の根拠もないですが個人的な経験としては、保管中に何度か冷蔵庫に入れた袋を開けて中の様子を見たりすると孵化率が上がるような気がしています。冷蔵庫も結構乾燥していたりするので、時々袋を開けてやると空気が入れ替わって程よくなるのかもしれません。
冬場は寒い所において置けばOKとは書きましたが、地域によってはかなり気温が低いと思うので、冷蔵庫の程度の温度(我が家では2~3度まで)が目安になると思います。とはいえ室内だと何かの弾みで室温があがってうっかり孵化してしまうこともあるので、時期を調整したい場合はやはり冷蔵庫保存がおすすめです。
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