今期のエリサンも寿命を迎える子が多くなり終盤となってきました。今期では何名か奇形・成長不良と思われる子もいたので記録しておきます。
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翅の縮れ
これを奇形としてよいのかわかりませんが、実は前シーズンでも結構見られたタイプ。写真の子はこれでも結構伸びている方で、翅がくしゃっとして伸びきっていない子が多く感覚では約半数ほど。
最初は翅が大きいのでうまく羽を伸ばすスペースが確保できなかったのかなといろいろ試行錯誤していたのですが、どうももともとこういう素質を持ってしまった子のようです。ネットでいろいろとみていると「人工飼料のみで飼育したエリサンでは翅が縮む奇形が出る場合がある」という記述があったのですが、もしかしてこういうことなのかな?うちは人工飼料じゃないけど。このあたりはもう少し調べてみたい。
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後翅が上側になっている
今回お一人だけいたケースです。
通常、背中側から見たときには前翅が上、後翅が下になっているのですが、片側だけ後翅が上側についていた模様。妙に立体的な翅だなと思ってよく見るとこんな事になっていました。写真だと、左側が奇形、右側が正常です。
本人は気にしてないようだし、際立って短命と言うようなこともなかったので見た目の派手さほどたいした事ではないのかも。
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鱗粉がない
丁度昨日、最後の羽化があったのですがその子がこんな成長不良というか奇形というか、な子でした。カイコさんや他の蛾でも奇形や成長不良はいろいろ見てきましたが、鱗粉がないのははじめて。
黄色いのはなんだか不明。怪我をして体液が出たのかと思いきや、ゼリー状というか半固形というかで固まった状態でした。翅も伸びきらず、これで乾いた状態。一応すこし鱗粉があるのか地模様なのか、エリサンの翅の模様がうっすらと出ています。
羽化したときからちょっと脚も弱そうな動きで心配していましたが、思ったよりは元気なのでゆっくりしていっていただきたいなあと思っています。
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そして現在、次の世代も成長中!
この写真は1週間前のものですが、エリの皆さんはカイコさんより成長が遅いので今もそんなに見た目はかわらないかな。今回はクス(左)とサクラ(右)でお食事をご用意しておりましたが、どうもクスを好まれるようで写真のとおりの結果となりました。
両方新芽だけど、クスのほうが硬いはずなのに…。
今のところはクスがなければサクラも食べてくださるようなので、今回は入手しやすいサクラでなんとか育って頂こうと画策中です。
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