先日カイコさんの繭をあけた時に営繭中の繭をあけちゃった、というのは前回書いていたのですが、そのほかにも蛹になる前にうっかり開けてしまった繭もあり、今回はその記録です。いつもは蛹になってから繭を開けるので幼虫から蛹になる段階を見たことがなかったのですが、今回初めて観察することが出来ました。
開けた時はこの状態。触ってもほとんど動きません。
この状態を見るのが初めてだったのでお亡くなりになる所なのか蛹化前なのか自信がなかったのですが、どうやらこれがカイコさんの前蛹(蛹になる直前の幼虫)だったようです。夜間に繭を開けて、この状態のものが2つありました。
翌日の15時ごろ。朝は変わりなかったのですが、午前中に用事で出かけている間にお一人既に脱皮済み。ああ、見れなかった・・・。左の子は若干体を動かす様子が見られますがどうにも弱々しい。だんだん体に皺がよってきているのですが、そのまま死んじゃってる子もよくいるしなあ、とまだ心配。
30分ほど目を離したら、もうこの状態に!ぬけがらの形状を見るに背中側が最初に割れるみたいですが、この最初に皮を開けるのが大変なようです。幼虫の脱皮の時も最初が大変そうだもんなあ・・・。出てきた蛹は黄色くて透き通っています。
体の節一つ分くらいを脱ぐのに、大体5分ほどかかります。最初に比べると楽そうですが、やっぱり時間がかかりますね。
すごく体をよじるカイコさん。最後のひと脱ぎが難しいみたい。実際、最後が脱げずにお尻に脱皮殻をつけたままの蛹もよく見かけます。
わかりづらいですが、どうやらきちんと脱皮殻が外れたようです。この辺りから身をよじるような動き方はなくなりました。
寝返りするカイコさん。恐らく体全体が透けている状態と思われますが、お腹辺りはまだ白くてもやもやしています。蛾や蝶は幼虫から成虫になる段階で、蛹の中でいちどドロドロになっているそうなのですが、このお腹をみていると「なるほど・・・」と思います。
余談ですが、蛹の中での脱皮殻はこういう仰け反ったようなポーズが多く、なんとなくカワイイなといつも思っています。
脱皮が始まっているのを確認してからここまで30分以上。先に脱皮していた子はすこしずつ色づいてきました。
これも先に脱皮していた子。寝返りをして背中が見えたのですが、このお背中を見ていると「もしや幼虫時代の模様が残っているのか??」と思われる黒点があります。半月紋みたいなのもあるし、やっぱり模様が引き継がれているんでしょうか。
以上で脱皮は終わり!
翌日の朝にはもうこんな色になっていました。