前回の記事の続編、野蚕の皆様のその後について。今回はクスサンです。
タイトルの「七変化」はやや盛りすぎな表現ですが(笑)、クスサンの幼虫は脱皮のたびにくるくると見た目が変わっていくので見ていてとても楽しかったです。
孵化~3齢あたりまではこんな調子で真っ黒。※今回は脱皮回数などあまりきっちり確認できていないので、齢が違っているかもしれません。
毛虫にありがちな、脱皮ごとに増毛していくシステムがクスサンの皆さんにも採用されています。脱皮したてのファサァ!という雰囲気がすてき。
この写真の方は恐らく3齢になったばかりの時期。
推定4齢、よりいっそうの増毛で毛虫らしくなってきました。
クスサンって緑っぽい毛虫では??と疑問に思いながら真っ黒なひとたちのお世話をしてきましたが、4齢になった途端にいきなりカラーチェンジとは。背中部分がグリーンがかった白に変わりました。
そして5齢。
背中の白っぽい色の面積が格段にアップ!そして更なる増毛!
毛量だけでなく長さもどんどん伸びてきていまして、既に「生けるモヒカン」といった風情になっていらっしゃいます。脱皮したては猫っ毛で触るとふわふわして楽しいのですが、育つにつれて毛も硬くなっている気がします。特に体に近い部分はもうゴワゴワというかチクチクする手触り。敵から身を守るための毛なので当然と言えば当然ですね。
先ほどの方…の脱皮直後のご様子。
毛虫の脱皮は毛ごと古い皮を脱いで新しい皮膚と新しい毛で再登場、という形になるので、古い皮の中で収納されていた毛は脱皮直後かなりボサボサです。こんな状態から先ほどの写真のように毛が逆立つのですが、とんでもなく直毛という事なのか…。毛虫シリーズで言うと、毎年わが家に来て頂いているセスジヒトリさんも同様に脱皮直後はもさもさになっていらっしゃいました。
こちらは4齢の方。クスサンの皆様の気門はブルーなので体の横に青い点が並ぶのですが、鮮やかで気品のある色合いがとても美しいです。小さい頃は本当に全身真っ黒ですが、3齢あたりから少しずつこの色が見られるようになってきました。
クスサンはどうも5齢が終齢になるようで、現在食べ盛りとなっています。最初こそ食べなかった楠ですが、すぐに楠を食べるようになられたのでお住まいの箱からは常に樟脳の匂いが漂っております。
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今週末にはついに!わが家に小石丸蚕種が到着予定です。数年越しの小石丸ちゃん、楽しみですーーーー!!!!!
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