数日ご無沙汰しておりましたが、その間2日ほど家を空けたときがありまして、帰ってきたらカイコさんたちにもいろいろ変化がありました。
まずはこの子から。
この子、今はもう全く面影が無いですが例の奇形ちゃんです。良かった!ちゃんと大人になれた!腹脚の異常だったのですが、成虫はおみ足がちゃんと3対6本揃っています。成虫の脚はやっぱり胸脚から変化しているんでしょうねえ。おなかの方はもしかするとこの毛の下で相変わらず奇形かも知れませんが、元気になさっていて何よりです。
顔は決して見せない、硬派な男子に育ちました。
なお、女子の前ではこのようになります。
今はほとんどの子が羽化しているので、定期的にブンブン羽音が響いて意外と煩いのです。飛べないのにねえ。
先ほどのお嬢さんですが、ぷりぷりで可愛い。
今回、後半に羽化したお嬢さん方は体がぷりぷりで羽がきちんと伸びない子が多かったように思います。
留守にしている間にこんな所に上ってしまったカイコさん。
2種類のカイコさんに一つの箱で過ごして頂いているもので、一応分けておこうかなという種類の場合は間にクリアファイルで壁を作って仕切っています。で、帰ってきたらこの有様。ああ、カイコさん…そこに卵産まないで…。
この時期は卵を産みたいお嬢さんがオスから逃れようと歩き回って、思わぬ所から発見されたりします。オスほど大移動はしないのですが、たどり着いた先で産卵してしまうのでなかなか厄介。今回写真を撮る余裕が無かったのですが、出しっぱなしの服の上で産卵しているカイコさんがいらっしゃいました。驚きすぎて即刻片付けました。卵は一つ一つはがしてなんとかなった様子。
蔟から出した繭をカイコさんと一緒に入れておくと、しばしば繭に卵を産み付けていたりします。この繭みたいに羽化済みなら繭ごと破棄させていただけるので良いのですが、羽化前だったり、ましてや中で羽化はしたけど出られなくなっている繭だったりした場合はなかなか厄介で。中の子も卵も傷つけずに…と、なかなか気を使います。
今回いちばんの謎。黄緑繭さんの繭なのですが、謎の蛍光イエロー。蛍光ペンで着色したような蛍光っぷりですが、何でこんな色が出たのか謎。場所的にコクナーゼではなさそうなんですが、だとしたら蛾尿?なにかしら化学反応が起きてこんな色が出ちゃったんだろうとは思うものの、本当に謎です。