私が関わっているわけではないのですが、Academistというクラウドファンディングのサイトでカイコさん関連の研究のプロジェクトがありましたのでお知らせです。
クラウドファンディング自体は割とメジャーかと思いますが、一応説明いたしますと「何かをやりたいけど資金がない」という人がインターネットで活動資金を募るというもの。基本的には小額ずつ、沢山の人から、というような形になっていて出資者は定められた出資資金額コースの中から選んで支援します。出資者は出資した資金に応じてグッズなどのリターンがもらえるという仕組み。NPOやらクリエーターなど様々な人が様々なサイトで出資を募っていますが、このAcademistというサイトは学術研究に特化したサイト。今回ご紹介のプロジェクトも徳島大学の伊藤孝司教授が実施しているものです。
私に医学知識がないのでこのブログでの詳細説明は省略させて頂きますが、ざっくりと概要をまとめると
*リソソーム病(ライソゾーム病)とは細胞内でたんぱく質やウイルスなどの不要物などを分解する「リソソーム」という器官が上手く働かず、体内に不要物が蓄積することで様々な症状が発症する病気。
*リソソームが働かない=不要物の分解に必要な酵素がない・酵素が正常に機能しないことが原因
*ということで、治療法のひとつとして「正常に機能する酵素(組換えヒトリソソーム酵素製剤)を点滴する」という方法があるが一人の治療に年間3000~4000万とかなり高額になる。
*このプロジェクトではひとまずリソソーム病のひとつである「カテプシンA欠損症」の低コストな治療薬を作ることが目的。今までに
・治療に必要なヒトリソソーム酵素を大量発現する組み換えカイコを作ること
・組み換えカイコからヒトリソソーム酵素を作ること
・患者由来の細胞での実験で、このカイコ由来のヒトリソソーム酵素の治療効果の確認
までは既に終了。
クラウドファンディングでは次段階であるマウスでの治療実験に必要な組み換え蚕の繭・試薬の購入資金を募っている。
という事のようです。が、あくまで文系の素人によるまとめですので正確な所は是非上記リンク先のページでご確認ください…!
このプロジェクトの目標金額は100万円、期日は2016年10/25・19時まで。
このブログの更新時点で支援総額約62.5万円となっています。
選択可能な支援額は1000円、3000円、5000円、1万円、3万円、5万円、10万円の7タイプ(いずれも消費税別)。決済は主にクレジットカード、銀行振り込みでも可のようです。All or Nothing方式を採用しているようで、期日までに100万円を達成できた場合のみの決済になります。
で、我々出資者としてはリターンが気になるところなんですけども…
どの出資額でももらえるリターンのひとつに「オリジナルのカイコさん電子画像」があるのですが、サンプル画像として掲載されているのがこちら。
あ、これめっちゃゆるいやつだ…(笑)!
あくまでもサンプル画像なのですが、ぜひともこの路線で欲しい所です。
個人的に一押しなのが、こちら、カイコさんポロシャツ!
これ欲しい!!!!!
カイコさん部分はプリントだそうです。ポロシャツにプリントってあんまり見たことないんですけど、どういうプリントだろ?S~LLの4サイズがありますが、詳細なサイズは記載がなく不明です。まああくまでもリターン品はおまけ部分だし、という事で。
さりげなくカイコさんですよ!超カワイイ!
クラウドファンディングだと通常は出資額が増えるにしたがってリターン品が追加されている事が多いのですが、このプロジェクトでは金額コースごとにリターン品も結構ばらばらになっていて、おカイコポロシャツがもらえるのは5000円、10万円の2コースのみになっているので要注意です。
余談ですが設定額以外の金額で支援したい、という場合はクレジット決済なら追加支援も可能です(7000円の支援がしたい→5000円を選択、入力画面の「支援金額を確定して下さい」という項目で追加支援欄に2000円と入力※5000円のコースで一口応募の扱いになります)。
上位のコースのリターン品ではサイエンスカフェへの参加、伊藤教授とのディスカッション権などもあるので、専門的なお話を聞いてみたいという方にはなかなか良い機会かもしれません。わたくしとしてはとりあえずお蚕ポロシャツが欲しいので、とりあえず100万円は達成して欲しいなと思っています(笑)。
その他リターン品は詳細ページでご確認ください。
組み換えカイコで「リソソーム病」の治療薬を作りたい!
ちなみに、伊藤孝司教授はツイッターアカウントもございます
※リターン品等の画像使用についてAcademistのサイトからの転載可と確認しております。