瀬戸内海の島々や宇野港・高松港などを会場に開催される芸術祭、瀬戸内国際芸術祭の夏会期が7/18から始まっています。行かれる方は既にご存知かもしれませんが、この中でカイコさんをモチーフにした作品があるのでご紹介です。
会場となる島の中でも比較的広い島のひとつ、豊島(テシマ)。
上記リンクはこの豊島で展示されているスプツニ子!さんの作品、八百万ラボのものです。サムネイルでも鳥居が並んでいるのが見えるかと思いますが、実際に絵馬を奉納することが出来たりと神社のような建築になっているみたい。
この施設で展示されている映像作品が、「運命の赤い糸をつむぐ蚕ータマキの恋」です。遺伝子工学者である恋するヒロイン、タマキが運命の赤い糸をつむぐ蚕を開発…!私はいずれ豊島に行く予定なのでまだ見ていないのですが、映像作品は作者のスプツニ子!さんの公式サイトでも見ることが出来ます。(下記リンク)
ツイッターなどで大々的にヒロインやエキストラ募集をされていたのですが、その内容を見るに恐らくカイコさんの幼虫も映像に出てくるんじゃないかな。見てないけど。ちなみに劇中で出てくる「赤い糸」は実際に開発されたもの。詳細は上記リンクで是非。
瀬戸内国際芸術祭2016は春会期が既に終了しており、夏会期は7/18~9/4、秋会期は10/8~11/6となっています。屋外作品など無料の作品もあれば鑑賞料が必要な作品もあり、八百万ラボは鑑賞料金510円(15歳以下無料)の施設。作品鑑賞パスポートでは有料作品が割引・もしくはパスポート提示で無料で鑑賞できますが、作品ごとに受付で支払いをして見たい作品だけ見ることもできます。自然を見ながら島をのんびり歩くだけでもとても楽しい。夏は虫もいるし。
この規模の作品だと恐らく常設になるかと思いますので、芸術祭期間後でも鑑賞は可能と思われます。期間外では週末だけオープンなどの場合もあるので、サイトでお休みの日などを確認して計画して下さいね。(期間外はパスポートの使用不可)
以下は実際に行かれる方向けの注意点。
豊島は結構広い島
広いのです!徒歩では1日で回りきるのは難しいので、なるべく多く見たいのであればバスやレンタサイクルを是非。前回「そうは言っても島だし、丸1日あれば回れるはず」とナメた態度で向かった所、家浦港~硯を通って~唐櫃岡港にはたどりついたものの、唐櫃岡の屋内展示は既に営業時間を過ぎ…。家浦からしか帰れないのに歩いて帰る余裕も無いのでバスで港間を移動して最終便で帰る、という有様。今回はこのコースだとお蚕様作品のある甲生には行けません。作品の配置は下記ページでご確認下さいませ。
油断してると帰れない
豊島にかぎらず各島ともですが、フェリーの最終便は以外に早いです。港が複数ある場合はそれぞれ行き先が違う場合があるので、帰るためには「どこの港に何時にいるべきか」をよく確認して下さいね。最終便で帰ろうとする人はとても多いので、休日など時期によっては人数オーバーで乗れない場合があります。(私は無事に最終便で毎回帰れましたが、積み残された人々の目撃談はとても多い…。恐らく海上タクシーで帰れるとは思いますが)
夏の終わり~秋は台風シーズン
船は意外と頑張って運航して下さっている印象ですが、瀬戸大橋はすぐ通れなくなります。行く島、帰りの交通によってはご注意を!私も前回は港で「あ、明日仕事行けないかも」という時が何度かありました(笑)。あと、道も舗装されたところばかりでなく急勾配なのにぬかるんだ道もありますので当日・前日は要チェック!それなりの装備で!
暑さ対策・水分補給を忘れずに
当たり前と思うかもしれませんが、ここで忘れがちなのが「ここが人口の少ない島だ」ということです。それでも豊島は要所要所でカフェや地元のお店もありますが、途中結構な距離でお店も自販機も無い道が続いています。飲める時に飲んで!死なないで!
長くなりましたが、しっかり計画してゆけばとても楽しめるイベントです。森の中や住宅地の中に突然現れる芸術作品、という非日常的な要素が本当にたのしい!この夏にでも涼しくなってからでも是非是非ー!
前回から豊島にある作品ですと、豊島横尾館(建物自体トリッキーで中を歩くだけでたのしい!)トムナフーリ(いつまでも眺めていたい)、ストームハウス(細かい演出が素晴らしい!きっと小さなお子さんも楽しめる)などが好きなのですが、これを全部見るとまた甲生には行けない…ということで、しばらくガイドブックとにらめっこします。
私、今回も張り切って前売りでパスポートを買ったのにまだ引き換えすら出来ていない状態です…。早いとこ行きたい!