間が空いてしまいましたがエリサンのひとたちその後です。
11/30ごろから5齢となる方が現れ、12月半ばごろまではどの方も食べ盛り!他の仕事もあるなかで寒い中毎日クスの葉を採集し、エリのひとのお住まいを掃除して洗った葉っぱをお出しして…となかなか忙しくしていました。常緑のクスを食べてくださるのは本当に本当に助かるのですが、なにぶん寒い。クス自体はあちこちあるのですが、高木なので手が届くところというのは少ないし…ってこれクスサンのみなさまの時にもありましたね。デジャヴュ!
主にライトグリーンの方とイエローの方に別れます。今回は割合としてはグリーン系2:イエロー系1くらいの割合でした。
グリーン系・イエロー系ともに脱皮したては大変鮮やかな色です。5齢になるとロウ物質がなくなるのか、と思ったのですが脱皮したてでまだ生成されてなかっただけのようで、その後は普通に白っぽく変わって行かれました。
脱皮した皮はみなさま白。皮の色というか、表面のロウ物質のせいでしょうね。カイコさんでいう眠にあたる期間はぎゅっと縮こまったようなご様子で、見た目にも何かしら準備中なのだな、という感じ。
ちょっとブレちゃってますが4齢→齢の眠のひとと、食べ盛り5齢のみなさん。
カイコさん同様に約2週間くらいの5齢のあいだにぷりぷり大きくなっていらっしゃいました。この期間我が家では何百枚のクスが消費されたのだろう…。
ちょうど046さんも5齢で大きくなられていたので、エリのひとと並んでいただき比較いたしました。046さんは通常品種のカイコさんと比べると小さめのことが多いように思うのですがそれもあってエリのひとたちがずいぶん大きく思えます。一番ぷりぷりな時期だと通常品種のカイコさんよりも大きいかもしれない。
最初の上蔟は12/14でした。
点呼の際に「お一人足りない!?」とあわてて探したらこんなところに。おみ足が~見えている~!かわいい!
隙間に作っていらしたのでやっぱり蔟や枝なんかの補助具が必要かなと用意していたのですが、そういうわけでもないようで、カイコさん同様に箱の隅で起用に営繭される方もいました。
糸は太いものの、繭色は白だし表面の質感だとか蚕さんの繭にそっくり!
と思いきや…
尿なのかなんなのか、何かしらの液体が排出されこんな色に。これはグリーンさんもイエローさんも共通ですね。食草も関係しているかもしれませんが、ご病気の時や突然の接触で驚かれた際の吐しゃ物や血液、上蔟時の尿など、エリの皆さんから排出される液体は赤~オレンジ系の色に変わるようです。吐しゃした液体なんかは最初はグリーンなのですが、あっという間に赤系へ変色。酸化なのかな?
変色した繭ですが、液体が出される前よりも心なしか硬くなっているような気がします。補強の役目もあるものなんだろうか…。
今日現在は残るエリ幼虫は1名のみ、ほかの方はみなさま繭の中となっております。
やたら綺麗に撮れたエリのひと。むっちり。
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