ここ数日のカイコさんまとめ。
1/23撮影。流石に孵化はもう終わっているようです。写真は休眠卵に擬態した非休眠卵があったシート。残った卵は休眠卵です。
これも1/23のもの。早い子はもう2齢になろうという時期。眠にはいる皆さんが出てきました。
1/24。昨日はお二人とも眠でしたが、既にお一人脱皮済み。もうご飯に向かってしまわれたようです。脱皮後に残った皮は乾燥して縮むので、写真のようにかなり小さくなっています。
全体のざっくり遷移など。
1/23。ぼちぼち眠に入る子もいるので、白っぽい方がちらほらと。
1/24。2齢さんを探せ。
写真の明るさが違うのでわかり辛いかもしれませんが、昨日より白っぽい子が増えています。
そして今日、1/25のご様子。白いし、体格も良くなってきたみなさん。
とは言え、よく見ると人口飼料にカモフラージュしたような小さいカイコさんもまだまだいらっしゃいます。頭の後ろあたりがちょっとずつ白くなってきた所。今回は以前の反省を生かして温度も湿度も気をつけているので、皆様今のところ健康に成長なさっているようです。
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週末、絹産業遺産群についての講演があり拝聴してきました。
絹産業ということで、養蚕ではなく製糸業や絹産業遺産の観光地としての活用や現状などが主な内容だったのですが、製糸業では繭の不足により完全に稼動できない状態、といったようなお話がでていました。※ほかの所で聞いた話ですが蚕の孵化~製糸が一貫で行われることはなく、蚕種業者/養蚕家(繭の出荷まで)/製糸業というのは基本的に分業になっているそうです。
市民講座のような講演だったので参加された方の質疑などもあり、聞いていると「養蚕を検討されているのかな」というような方もいらっしゃったのですが、正直なところ私は現状で新規参入というのも難しいだろうなあと思っています。私も聞きかじりの知識しかないのですが、養蚕が廃れていく中でも早い段階で機械化を進めた養蚕家の方の方が残っているというようなお話も聞きますし、桑畑やら養蚕のための土地を用意して機械も入れて、となるとどれだけ初期投資が必要なのか・・・。恐らくその規模だと養蚕は年2回、多くてもせいぜい3回しか出来ないだろうし、資料を見る限りでもどれだけ質のいい繭を生産できても「ものすごく儲かる」という感じではないし、よほどの資金と熱意がないと踏み込みづらいよなあ、という印象です。
この界隈でお話を聞くと養蚕業は実際の利益よりも熱意によってなんとか持っている業界なんだなあと思うことが多いので、最盛期に言われていたような「育てれば育てるほどお金になる」状態、モチベーションにつながる実利を生む方法、養蚕を再興させる突破口になるものってなんなんだろうなあとよく考えています。