昨日のカイコさんの続き。
昨日の繭らしきもの(写真右側の区画)に比べると繭っぽい?という感じもしますが、どうも糸を張っているのは上側だけのご様子。下側はそのまま糸を張らずに開けた状態のようで、下の隙間から時々となりの区画に顔を出していらっしゃいます。
時々糸を吐けない子がいて、そういう子はもう死んでしまうしかないのですが、糸さえ出せれば繭を作れなくてもさなぎになる可能性は残っているので期待しているところ(実際、むき出しで蛹になる子もいます)。糸を吐けないと、糸の成分であるアミノ酸の中毒で死んでしまうんだとか。
繭の形いろいろ。
大きさの近いもので比較しました。右側の繭は楕円形ですが、左の二つはややくびれています。今うちでお世話させて頂いているカイコさんは錦秋鐘和という日本種と中国種の掛け合わせた種類なのですが、原種のうち日本種はくびれ繭、中国種は丸い(楕円)の繭になる特徴の蚕だそう。基本的には楕円の繭になりますが、若干日本種のくびれの特徴を残している繭もあります。今までの経験からすると、2代、3代と飼育を続けるともっとはっきりしたくびれ繭が出現するようになります(数は少ないですが)。
繭は加工して使用するので、羽化前に繭を開けてさなぎを取り出しています。まだ色が薄いので、羽化はもうちょっと先になりそう。