カイコホリック

蚕の皆様との愛の日々

かいころく17

まだ羽化していなかった繭ですが、流石に心配になったので数日前にやっと開けました。

 

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中にいた人たち。

4つ残っていたのですが、ひとつはもう中で亡くなっていた事もあり写真はありません。今回は羽化できずに死んでしまった幼虫ではなく、成虫になったものの自力で出てこられない方ばかりだったようです。亡くなっていた子も、この写真の手前の子や左奥の子と同じような状態でした。お一人だけ亡くなっていたのは、営繭開始日が早かったので先に羽化して力尽きてしまったのではないかと思われます。

 

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先ほどの写真で右奥に映っていた子。

幼虫から蛹になる時の皮もそのままで脱皮は出来ていないのですが、なんとなく蛾になりかけ、という様子。頭が黒くなっていますが中はどうなっているのか、癒着してしまっているようではがすことも出来ず、頭部分はそのままに皮をはがしてみました。

 

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はがしたところ。やっぱり上半身が発達していなくて自力で歩くのも難しいようなんですが、体は以外にお元気そうで手に持つとぷりぷりと元気に動いています。

今回は皮がはがれている感じだったりご本人がかなり元気な様子だったので皮をはがしましたが、ここまで成長できていない段階だとただただ怪我をさせただけで弱らせてしまう場合もあります。皮をはがす前にちゃんと状態を見極めて、本人が皮のせいで不便になさっているような場合にとどめた方が良さそうです。

 

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他のお二人はしっかり成虫になっているのになんで出られなかったんだろう、と思ったら、こんな状態でお顔が全く脱皮できていませんでした。コクナーゼを出す口元がふさがっていたので、繭をほぐす事がうまく出来なかったようです。外からはわかりませんでしたが、繭の中を見ると少し糸がほぐれていて脚などが絡まっていました。

お顔の辺りは作るのが難しいのか、顔だけ殻が取れない方は時々いらっしゃいます。触角辺りなどを気にしていらっしゃるご様子が散見されるのでなんとか皮を取れないかとやってみたのですが、せいぜい触角程度しかはがせませんでした。

 

今回のお世話もそろそろ終盤なので次回の飼育に向けて動かなくてはいけないのですが、外出予定とカイコさん達の成長時期を鑑みると調整が難しく、どうしようかなという感じです。小石丸ちゃんは来年春に持越しかなあ。