またもカイコさんの羽化。今回は繭をあけなかった子。
手前の方の色が変わっているのは、繭をほぐすためにカイコさんが口から「コクナーゼ」という液体を出しているから。あとは力技で(笑)ぐいぐいこじ開けて出てきます。写真の黒っぽい所が目。
繭を丈夫に作りすぎて自分で出て来れなくなる場合もそこそこあります。この段階でどうしてもこれ以上開けられず、中で糸に絡まったまま動けなくなったり。他の子と比べてあまりにも変化ない繭がある時は触って確認してみてください。どちらかの端がふわっと柔らかくなっていると中で羽化している可能性が高いです。発見が遅れるとそのまま死んでしまったり、メスなら中で産卵していたりします。
ぐい。
ぐぐぐぐ…
ぷはー…!!!
もうちょっと…
ここに来て突然の尿意!
蛾の多くは羽化してすぐ尿を出すのですが、カイコさんも同じです。繭から出てから蛾尿を出す子もいるんですが、この子は完全に繭から出終わる前に蛾尿を出してしまったので、この後の写真はずっと繭がオレンジ系の色に汚れています。
翅が出てきました。元々はねが広がらないタイプの子もいますが、繭から出る際に時間をかけすぎて翅を伸ばす前に乾いて固まってしまう子もいます。どの道飛べないので、カイコさんにはどうでもいいところかもしれません。
そぉい!!
「あっ!どうも…」
もうちょっと!
出ました。あとは少し休んで翅を伸ばして終了。お疲れ様でした!最初の繭をあけて体を乗り出す事さえ出来れば、後は結構するんと出ていらっしゃいます。